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2024/11/01更新

安い?高い?任意整理費用の相場は必ず確認しよう

「任意整理の費用はいくらかかる?」

「任意整理費用の相場を知りたい」

任意整理の費用は事務所ごとに異なり、依頼先によって2、3倍費用が変わることもあります。

基本的に、司法書士会や弁護士会は、1社あたり5万円(税別)以内の任意整理費用を推奨しているため、これを超える費用は高いと言えるでしょう。

・安い(1社2万~3万円)
・普通(1社4万~5万円)
・高い(1社6万~8万円)
・超高額(1社10万円以上)

なお、基本報酬と着手金が両方かかる事務所は費用が高いと言えます。基本報酬5万円、着手金5万円だと合計10万円になるため、注意しましょう。

法テラスの費用も踏まえた上で、任意整理費用の相場を解説していきます。

任意整理費用の相場について

任意整理の費用の相場感がよく分からなくて…。

1社10万円の費用は妥当かな?

1社5万円以内で依頼できるわよ。

1社10万円は高すぎるわね。

司法書士会・弁護士会の報酬基準では、1社5万円以内が推奨されている。

安い事務所で1社あたり2、3万円…普通の事務所で4、5万円といったイメージね。

やっぱり高いんだ…いくつかの事務所のHPを見てたらそんな気がして。

着手金と基本報酬の合算で費用を考えればいい?

費用が高い事務所は、基本報酬は1社5万円以内に抑えてるのよ。

そこに、着手金が加算されて8~10万円になる。

先ほど言った司法書士会や弁護士会の報酬基準に着手金の制限はないの。

だから、着手金で費用を多めにしている。

なるほどね。

でも、安い事務所より、高い事務所のほうが「成果が高い」「サービスがいい」とかはあるの?

費用も大事だけど、ちゃんとしているところがいいし。

それはそう!
ちゃんとしているところが大前提よね。

安くてもちゃんとしたところはあるし、高くてもずさんな事務所はある。

成果が優れているから、普通の事務所より2倍・3倍の費用が掛かっているわけではないわ。

なるほどね、色々な事務所に相談をしてみれば、費用の安い・高いの価値は分かるわね。

でも、なんでこんなに差があるの?

すごい開きだから、正直びっくり…。

そう、色々相談して比較するのが1番!

ここ5年~10年かな?

「借金減額シミュレーター」とか、「国の救済措置」とか変な広告が増えてきたのは。

そこから高額な任意整理費用を請求する事務所が増えてきた気がする。

うん、SNSの広告で見たことがある。

電話で相談もしたことあるの。

相談したかっただけなのに、任意整理の手続きを迫られる営業もすごくて。

次の日から毎日のように連絡が来るから…。

なるほどね…こういう事務所は、任意整理をビジネス化してるから、契約がしつこいのも特徴ね。

ひどい事務所だと、ブラックリストのデメリットも説明しないから。

「費用やデメリットをちゃんと説明する」というのも、司法書士や弁護士の義務なの。

こういう事務所はやめたほうがいいわ。

費用が高いからって、質が高いわけではないんだね…。

1社5万円以内で、いい事務所探してみる。

ありがとう、先生!

事務所ごとの任意整理費用を比較

任意整理費用の比較

  費用感 1社 5社の費用
A事務所 安い 3万 15万円
B事務所 普通 5万円 25万円
C事務所 高い 8万円 40万円
D事務所 超高額 10万円 50万円
E事務所 おかしい 12万円 60万円

着手金の有無で費用が変わる

1社の費用は「基本報酬と着手金を含む」金額です。

A・B事務所(安い~普通)では、着手金はない(基本報酬のみ)ケースがほとんどです。

逆に、1社の費用が5万円を超えるC・D・E事務所では着手金が発生し、この着手金や基本報酬以外の名目の費用で高くなります。

費用で大きな差があるのが現状

5社の任意整理を依頼した場合の費用を比較してみましょう。

1社辺りでも金額の差は目立ちますが、複数社の依頼で金額の差が大きくなります。

依頼する事務所によって、相場より2倍、3倍の費用になるので注意しましょう。

費用が高い事務所の特徴とは?

任意整理費用の感覚

任意整理の費用は、手続きを行うカード会社1社毎にカウントします。

費用は、安いところで1社2~3万円、普通で1社4~5万円が相場です。

任意整理費用が高い事務所では、1社辺り8万円~12万円です。

相場より費用が高い事務所の特徴

費用が高い事務所の特徴が、「着手金」が発生することです。

基本報酬が1社4万円、着手金が1社4万円なら、1社辺りの費用は8万円です。

当センターもそうですが、着手金が発生しない事務所はたくさんあります。

そのため、あえて着手金のある事務所で、高い費用を支払う必要はないのです。

こうした事務所では、ホームページ上の費用で着手金の記載はありません。

相談の段階で「基本報酬以外に着手金はあるか?」必ず確認してみたほうが良いでしょう。

なぜ費用が高いの?

任意整理費用が高い事務所は、SNSやインターネット広告を多用しています。

借金減額シミュレーターを筆頭に、ランキングサイトへの掲載などもこれにあたります。

こうした広告費が多くかかっているため、任意整理費用も高くなるのです。

また、依頼を促す専門の人間などがいるのも特徴です。

(何度も電話をかけてきたり、依頼を促してくる事務所のことです)

ようは、任意整理という手続きを「1つのビジネス」に利用している傾向が高いと言えます。

法テラスの任意整理費用はどのくらい?

法テラスとは?

2006年に政府が設立した経済的弱者への法律総合支援サービス。それが日本司法支援センター(通称、法テラス)です。

法テラスの利用には収入・資産要件があります。

そのため、誰もが利用できる制度ではありませんが、条件的に利用できる場合には、低費用で任意整理が可能です。

法テラスを利用した場合の任意整理費用は、下記のとおりです。

法テラスの任意整理費用

会社数 法テラスの任意整理費用
1社 4万3000円(税込)
(実費1万円+着手金3万3000円)
2社 6万4500円
(実費1万5000円+着手金4万9500円)
3社 8万6000円
(実費2万円+着手金6万6000円)
4社 10万8000円
(実費2万円+着手金8万8000円)
5社 13万5000円
(実費2万5000円+着手金11万円)
6社~10社 17万9000円
(実費2万5000円+着手金15万4000円)
11社~20社 20万6000円
(実費3万円+着手金17万6000円)

会社数が多いほど安くなる

法テラスでは、依頼するカード会社数が多いほど、任意整理費用が得になるシステムです。

また、費用項目は、着手金で計上(基本報酬は発生せず)、実費発生の仕組みです。

複数社の依頼をする場合、法テラスの任意整理費用は安いと言えます。

任意整理費用と成果は比例しない

費用と成果は比例しない

費用が安くて質の良い事務所もあれば、費用は高いのに質が悪い事務所もあります。

任意整理の費用と、「成果」や「サービス」は必ずしも連動していないのが現状です。

どの依頼先が自分に良いかは、いくつかの事務所に相談をしないと分からないでしょう。

相談を行い、「任意整理の効果や費用を比較して決める」のが最も良い方法と言えます。

任意整理での月々の返済額

差が出る1つのポイントに「任意整理後の月々の返済額」が挙げられます。

例えば、300万円の任意整理を行った場合。

A事務所では月々5万円、B事務所では月々6万円、C事務所では月々7万円の返済のように分かれます。

低ければ低いほど良いのです。

それだけ返済を抑えられている証であり、あなたの生活が楽になります。

相談や診断の段階で、毎月どのくらいの返済で済むか?これはしっかり確認しましょう。

相談の段階での対応

例えば、メール相談やLINE相談を希望しても、すぐに電話をかけてくる事務所があります。

こうした事務所は、相手(依頼人)のことを考えていないので、依頼してもすれ違う場面が出てきやすいでしょう。

また、相談の段階で、上から目線・対応が横柄・質問にちゃんと回答しない・デメリットを伝えない事務所も、親身に行ってくれる可能性は低いでしょう。

費用が高い事務所に限って、すぐに電話をかけてきたり、デメリット(ブラックリスト)を説明しないケースがあるようです(当センターの相談者の談)。

こうした点も、十分に注意したほうが良いでしょう。

相談の段階での対応

例えば、メール相談やLINE相談を希望しても、すぐに電話をかけてくる事務所があります。

こうした事務所は、相手(依頼人)のことを考えていないので、依頼してもすれ違う場面が出てきやすいでしょう。

また、相談の段階で、上から目線・対応が横柄・質問にちゃんと回答しない・デメリットを伝えない事務所も、親身に行ってくれる可能性は低いでしょう。

費用が高い事務所に限って、すぐに電話をかけてきたり、デメリット(ブラックリスト)を説明しないケースがあるようです(当センターの相談者の談)。

こうした点も、十分に注意したほうが良いでしょう。

対応の悪い事務所の一例

・依頼人の希望する任意整理をしてもらえない
→ペイディやモビット、パルティール債権回収の任意整理は受けてもらえなかった。仮に受けてもらえないなら、この資金繰りをどうするか?アドバイスが必要。何のアドバイスもなく、その事務所が受けたい任意整理だけ契約させられた。

・毎月5万円の返済を希望しているのに、毎月7万円で説得された
→依頼先事務所が毎月5万円の任意整理をしてくれない。当事務所で月額5万円で任意整理できる事案であった。

こうした事務所はいずれも費用が相場より高い事務所でした。「費用が高い=良い任意整理になる」これは一致しませんので、注意してください。

任意整理費用を詳しく解説したブログ

任意整理費用に関するトラブルが多い

高額な任意整理費用に関するトラブルは多く、1つの問題にもなっています。

そして、借金減額診断を始めとするSNS広告に関するクレームも多いようです。

先日NHKでも下記のような特集が組まれていました。
「誇大ネット広告で不適切な債務整理にサポート団体立ち上げへ」

任意整理費用に関するブログ

任意整理相談センターを運営する当事務所では、ブログの投稿も積極的に行っています。

日々の相談から得たお話や任意整理業務で得た情報を発信し、「分かりやすい」と好評を頂いております。

下記は、任意整理費用について投稿したブログですので、ご参考ください。

(任意整理費用に関するブログ一覧)

借金減額診断は危ない?知っておきたい注意点

任意整理をどの事務所に依頼するか?これが重要な理由

任意整理の費用まとめ(2024年)

2、3倍も任意整理費用が違う?実際の相談事例

「費用が高い=任意整理の成果も高い」は正しい?

任意整理と費用対効果|依頼しても意味がない場合

任意整理費用が高い事務所の特徴とは?

ヤバイ債務整理事務所の特徴とは?

任意整理費用が1社12万円の弁護士事務所

本ホームページについて

このホームページは、今までの任意整理の経験・実績を元に執筆しています。

執筆する司法書士は任意整理歴15年。2024年現在で1万5000件以上の和解実績があります。

日々行っている任意整理の現場から、正しい情報と知識をご提供致します。

ホームページ内のトピック

本サイトの記事の監修者

司法書士・行政書士 山口広樹

司法書士・行政書士  山口広樹(やまぐちひろき)

・神奈川県司法書士会2376号
・法務大臣認定番号801245号
・神奈川県行政書士会4407号

かながわ総合法務事務所の司法書士・行政書士。任意整理の和解は1万件以上の実績。

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