イオンカードの任意整理

イオンカードの支払いが難しい場合、任意整理ができます。

任意整理を行うと、リボ手数料や利息の支払いは免除され、元金だけの支払いとなります。

この元金を5年（60ヶ月）程度の分割払いで支払っていくのが一般的です。

また、2007年以前からイオンカードを利用していると、「過払い金」という払いすぎたお金が発生する場合もあります。

過払い金があると借金の元金自体を減らすことが出来るのが特徴です。

カード返済が苦しくなる原因や、任意整理での解決法を解説していきます。

イオングループでは以下のようなクレジットカードを発行しています。

・WAON（電子マネー決済）一体型クレジットカード

・イオン銀行のキャッシュカードとクレジット併用カード

家族カードも発行しており、家族3人まで本人と同じカードを発行してもらえます。

また、55歳以上では「ＧＧカード」も発行されており、割引サービスが受けられます。

返済方法には、1回払い・分割払い・ボーナス払い・リボ払いの4つがあります。

イオングループは従業員数約60万人を誇る巨大企業です。このイオングループの社員・スーパーの利用者の大半がイオンカードを利用しています。

イオンカードの会員数は3000万人以上おり、実務上、任意整理を行うケースも多いです。

イオンの従業員（パート）の方の任意整理も行ったことがあります。

「会社に知られないか」「パートをクビにならないか」こうした心配を抱えておられましたが、特に問題なく手続きを完了できました。

なお、「勤務先なのでイオンカードは任意整理から外したい」という場合には、イオンカード任意整理から除外する（自分で支払っていく）ことも可能です。

この場合、他のクレジットカードだけ任意整理して、トータルの返済額を少なくします。

イオンカードのショッピングリボ払いは、返済額に合わせて4段階のコース（S・A・B・C）分けがされています（画像参照）。

なお、締切日の利用残高に15％のリボ手数料が加算されます。

どのくらいの金額を支払うことになるのか？確認してみましょう。

・Ｓコース（毎月1万円・総支払額35万8125円）

・Ａコース（毎月2万円の返済・総支払額33万9370円）

・Ｂコース（毎月2万5000円の返済・総支払額33万円）

・Ｃコース（毎月4万円の返済・総支払額32万0625円）

・Ｓコース（毎月1万5000円・総支払額107万1674円）

・Ａコース（毎月4万円の返済・総支払額90万5000円）

・Ｂコース（毎月5万円の返済・総支払額88万5000円）

・Ｃコース（毎月8万円の返済・総支払額85万5000円）

イオンカードのキャッシングリボ払いの最低返済額は、上記の画像のとおりです。

毎月10日までのご利用分を、翌月2日に指定口座より引落される仕組みです。

1か月の返済を1万5000円した場合、総返済額は69万4050円・返済回数は47回となります。

1か月の返済を2万円とすると、総返済額は62万8933円・返済回数は32回となります。

1か月の返済を2万5000円した場合、総返済額は129万4710円・返済回数は52回となります。

1か月の返済を3万円とすると、総返済額は119万8447円・返済回数は40回となります。

任意整理とは、債務整理の1つの方法です。

イオンカードに任意整理をすると、利息やリボ手数料を0％にできます。

利息やリボ手数料の負担がなくなるので、自分で返済するより負担が少なくなります。

2024年6月現在、5年（60回）～7年（84回）の分割払いは可能です。上の画像の和解書は、7年（71回）払いが成立した実際の和解書です。

利息やリボ手数料は0％になるため、定められた金額を支払えば完済となります。

例①）残金60万円に任意整理（毎月1万円×60回払い）

例②）残金125万円に任意整理（毎月1万5000円×84回払い）

2007年3月10日以前のイオンカードでは、利息制限法を超える金利でお金の貸出しがされていました。

この金利で返済を行っていた場合、過払い金（かばらいきん）が発生します。

過払い金があった場合には、現在の借金を減らせたり、お金を取り戻すことができます。

任意整理をすると、信用情報（CIC・JICC）にその旨が記録され、以後クレジットカードの利用ができなくなります。

いわゆる「金融ブラック」「ブラックリスト」と言われているものです。

この場合、イオンカードをはじめ、他のクレジットカードや銀行カードローンも利用できなくなるので注意しましょう。

この利用制限は、任意整理の返済が終了してから最長5年経過するまで続きます。