三井住友カードの任意整理（2024年）

①三井住友カードについて

②三井住友カード（プロパー）へ任意整理

③モビット分・セディナ分への任意整理

④三井住友銀行カードローンへ任意整理

⑤任意整理すると銀行口座は凍結する？

三井住友カードや他のクレジットカードの返済が難しい場合に、支払いを改善する（分割払いを組みなおす）手続きを任意整理と言います。

任意整理は、司法書士・弁護士に依頼する法律の手続きです。「破産は避けたい。支払っていきたい」という希望の方が選ばれます。

三井住友カードに任意整理をした場合の効果は以下の通りです。

プロパーの三井住友カード（モビット・セディナ分は③で解説しています）の任意整理は、ほぼその全てをアビリオ債権回収に委託するようになりました。

以前は5年、6年程度の分割払いの和解も可能でした。

しかし、アビリオに委託されてからは、原則4年（48回）払いです。初回にいくらか頭金返済を行った場合で、5年の分割払いが可能になることはあります。

利息やリボ手数料は「任意整理後は0％」に応じてくれます。

正直、クレジットカード会社の中では「任意整理の対応はあまり良くない」位置づけです。

三井住友カードの利用者は、信用情報（CIC・JICC）に登録されています。

任意整理をすると、この信用情報にその旨が記録されるため、クレジットカードやローンの審査に通りづらくなります。

その影響は、最長で任意整理の返済が終わって5年ほど続くこともあります。

モビット利用分の任意整理は、合併により三井住友カードが窓口となります。

しかし、実態は変わっていないため、以前と同様にモビットの基準で和解が進められます。

カードの利用状況に応じて分割払いの期間が決まり、その期間は1年（12ヶ月）払い～5年（60ヶ月）払いとなっています。

将来利息はいずれの場合においてもカット可能、カード5年以上の利用があると、任意整理の分割払い5年（60回）が可能なイメージです。

モビットは、滞納3か月で裁判にするケースが多いため、注意したいところです。

2024年4月の合併により、SMBCファイナンスサービス（旧セディナ）利用分も、三井住友カードが任意整理の窓口となります。

和解基準は合併以前と変わりません。5年（60回）の分割払いが可能で、将来利息のカットも可能です。100万以上の金額なら、6、7年の和解も可能です。

しかし、三井住友カードの任意整理担当者に確認したところ「合併間もないため、今後どういう基準になるかは分からない」との回答でした。

SMBCグループでは、クレジットカードの「三井住友カード」の他に、銀行カードローンの「三井住友銀行カードローン」があります。

この銀行カードローンの支払いが難しい場合も、任意整理は可能です。

三井住友銀行を任意整理する場合、保証会社であるSMBCコンシューマーファイナンス（旧プロミス）が、相手先となります。

SMBCコンシューマーの任意整理は、三井住友カードより若干条件が変わります。具体的には、分割回数に違いがあります。

SMBCコンシューマーでも、多くのケースで5年程度の分割和解は可能です。

カード3年以上の利用があれば、90％以上のケースで5年（60回）の和解ができています。

カード利用1年以上3年未満で、36回～60回の分割払い（収入や家族の有無などの諸事情）に変化します。

カード利用が1年未満の場合は、3年以下の短期分割払いのケースも予測されるため、任意整理はおすすめしていません。

任意整理後の利息の支払いは、免除となります。

三井住友銀行カードローンでは、15％前後の金利が発生していると思いますが、この金利分の支払いが無くなるということです。

任意整理すると「三井住友銀行の口座が凍結しないか？」心配の方もいるでしょう。

三井住友カードに任意整理をしても、お待ちの三井住友銀行の口座に影響はありません。

三井住友カードの任意整理は、ゆうに100名以上行っていますが、一度も銀行口座が凍結した方はいませんのでご安心下さい。

三井住友カードを利用の方は、三井住友銀行のカードローンを使ってるケースも多いです。

系列なので、利用のしやすもあってセットで使っているのでしょう。

この銀行カードローンに任意整理をすると、三井住友銀行口座は凍結の場合があります。

①ローン専用カード
②キャッシュカード・ローン一体型
三井住友銀行カードローンにはこの2種類のカードがあります。

①なら銀行口座は凍結しません。

②のキャッシュカード一体型では、これに連動する三井住友銀行口座が凍結します。

上記以外のケースでは、銀行口座は凍結しません。

例えば、三菱UFJ銀行やみずほ銀行の口座には全く影響はありません。