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任意整理相談センター
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「おまとめローンと任意整理…どちらがいい?」
任意整理を行うと、おまとめローンより返済金額は少なくなります。しかし、ブラックリストになる点はデメリットです。
・返済金額を最大限少なくしたいなら「任意整理」
・少しばかり返済を下げてブラックにならないようにするなら「おまとめローン」
比較するなら、こんなイメージと言えるでしょう。
なお、おまとめローンには審査があるため、そもそもこの審査に通らない場合もあります。
任意整理に審査はありません。しかし、月々の返済額が捻出できないと「任意整理ができない」とみなされる場合もあります。
・A社に80万・B社に50万・C社に50万・D社に100万
・各社に15%~18%ほどの金利で返済中。
・A社でおまとめローンを行い、金利は12%になった。
A社が利息を総取りできる代わりに金利を安くしてくれる…それがおまとめローンです。
顧客は、今までより利息が安くなって、1か所に返済できるメリットを受けられます。
「借金を1本化できて利息も安くなる」こう言われると、おまとめローンは非常に良いものに見えるでしょう。
しかし、おまとめローンは、「おまとめ先が利息を総取り」というのが本質です。だから、おまとめの広告や宣伝も、多く行われているわけです。
単純に、顧客のことを考えたシステムとは思わないことです。
例えば、A社が80万円を金利18%で貸すと、1年の利息は14万4000円。
Oさんが、A社80万円以外に、他社にも200万円の借入があるとします。
これをA社でまとめて、280万円を金利12%で1本化すると1年の利息は約33万円です。
A社は金利を下げても、おまとめしたことにより「儲かる(利息収入は増える)」のです。
・A社に80万・B社に50万・C社に50万・D社に100万
・任意整理を行って、返済額が毎月10万円→5万円。
・任意整理後の利息の支払いは0になった。
「利息の支払いがなくなる」「月々の返済額を下げられる」これが任意整理のメリットです。
任意整理は、法律に乗っ取った債務整理(さいむせいり)の手続きです。司法書士や弁護士など、法律の専門家に依頼して行うことができます。
おまとめローンは返済に苦しくなくても、金利を下げるために行われることがあります。
一方、任意整理は「カード返済が苦しい」「完済の見込みがない」場合に行う手続きです。
おまとめローンほど気楽に行う手続きではないと言えるでしょう。
おまとめローンは、金額が200万、300万単位以上になるのが普通のため、一般のカードよりも、審査が厳しい傾向にあります。
融資額が大きい分、支払いを受けられなかった場合に、おまとめ先のダメージが大きいのが、審査が厳しくなる原因です。
おまとめローンをしようと思っても、審査に通らないケースもあるので注意しましょう。
利息の%は下がりますが、利息を支払うことには変わりません。
任意整理をすれば利息の支払いはなくなるため、おまとめローンの方が任意整理より負担は大きいと言えます。
おまとめローンでは、過払い金があっても、その清算をしてくれません。
そのため、本来であれば、支払いをしなくてよい金額までおまとめされます。
おまとめ先の銀行やカード会社は、法律の専門家(司法書士や弁護士)ではないため、過払い金などの対応は行ってくれないというわけです。
任意整理を行うと、ペナルティとしてブラックリストになります。
ブラックリストになると、後払いなどが一定年数(5年~7年)はできなくなるため、クレジットカードやカードローンが利用できなくなるというわけです。
その他、携帯電話の機種変時に本体代金の分割購入ができなかったり、賃貸契約時の保証会社の審査に通らないなどのデメリットもあります。
複数のカードに任意整理を行った場合、それぞれのカード会社と任意整理を行います。
そのため、各カード会社ごとに和解が成立するため、返済もそれぞれにする必要があります。
任意整理費用は、依頼する事務所によってかなりの開きがあります。
費用が安い事務所と高い事務所を比較した場合には、2、3倍以上変わるケースもあります。
費用がとんでもなく高い事務所に依頼をしてしまうと、任意整理よりもおまとめローンのほうが費用対効果が高いケースもあります。
(おまとめローンの特徴)
・利息の返済はあり・ブラックリストにならない・返済が1ヶ所になる
(任意整理の特徴)
・利息の返済なし・ブラックリストになる・審査がない
300万円を金利15%で支払うと、年間45万円の利息が発生。おまとめで金利が10%に下がっても年間30万円の利息は発生します。
任意整理ではこの利息がなくなるので、おまとめローンより金銭的な負担はないわけです。
・費用対効果を求めるなら「任意整理」
・ブラックにならないことを最優先なら「おまとめローン」
これが1つの基準と言えるでしょう。
どちらにするか悩んでいるなら、まずはおまとめローンを申し込んでみること。もし、この審査に通らなければ、選択肢は任意整理しかありません。
また、とにかく借金を無くしたいという強い希望があるなら、任意整理を選ぶべきです。しかし、費用の高い事務所に依頼すると、思わぬ負担になるので注意しましょう。
司法書士・行政書士 山口広樹(やまぐちひろき)
・神奈川県司法書士会2376号
・法務大臣認定番号801245号
・神奈川県行政書士会4407号
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