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「任意整理してもスマホはそのまま使える?」
「任意整理後に機種変をすることは問題ない?」
クレジットカードやカードローンに任意整理をしても、スマホを始めとする携帯電話やタブレットなどの利用に影響はありません。
携帯電話が使えなくなるのは「携帯電話の利用料金に任意整理を行った場合」に限られます。
ただし、機種変更や新しい端末の契約をする場合、「本体代金を分割購入できない(契約時に一括払い)」点には、注意しましょう。
ブラックリストの影響で、後払いが制限されていることがその理由です。
・携帯電話を2台、3台持っている場合
・携帯電話の他に、タブレットやWIFIを契約
こうした複数の番号を持っている場合「任意整理をした番号は使えなくなる。それ以外はそのまま使える」という結論になります。
①090-1234‐5678(携帯電話)
②080‐9876‐5432(タブレット)
③080‐1122‐3344(WIFI)
この場合で、②③に任意整理をする場合で見てみましょう。
②③を任意整理しても、①を自分で支払うなら携帯電話の継続利用は可能です。
ただし、①の電話料金を滞納している場合、この滞納分を自分で解消しなければなりません。
この滞納分の金額が用意できない場合には、①も任意整理の対象にするしかないでしょう。
・ドコモであればdカード
・auであればauペイカード
・ソフトバンクであればPayPayカード
を発行していますが、こうしたカードに対して任意整理も可能です。
例えば、ドコモの携帯電話とdカードを利用している場合。両者を一緒に任意整理しなければいけないというルールはありません。
dカードだけ任意整理をして、携帯電話料金は今まで通り支払うことも可能です。この場合、ドコモの携帯電話はそのまま使用できます。
これは、ドコモに限らず、auでもソフトバンクでも一緒です。
・61日以上又は3か月以上の滞納がある場合
・債務整理(任意整理・個人再生・自己破産など)を行った場合
このような場合には、ブラックリストになります。
ブラックになると、携帯電話の機種変を行う場合や新規契約の場合に注意が必要です。
通常の機種変や新規契約では、本体代金はその場で一括払いをするか、割賦払い(分割払い)を選ぶことができるのは、ご存知の通りです。
しかし、ブラックの場合「本体代金は一括払い」しかできなくなります。ブラックリストの影響で「後払いが禁止」されるのがその理由です。
ブラックリスト期間は、本体代金を一括で買えるお金を貯めてから、機種変を行いましょう。
キャリア決済とは、携帯電話で決済したものを、翌月の電話料金と一緒に支払うものです。
・ドコモの場合は「d払い/spモードコンテンツ決済」
・auの場合は「au簡単決済」
・ソフトバンクの場合は「まとめて支払い」
任意整理を行っても、基本的にキャリア決済は可能です。キャリア決済は信用情報を元に審査を行っていないため、ブラックでも関係ないためです。
携帯電話料金に任意整理をした場合には、キャリア決済に影響がある場合もあります。
・複数回線の一部を任意整理した
・電話会社が発行するカードを任意整理した
こうした場合には、利用を制限されることもあります。また、キャリア決済には上限額がありますので、上限額に達しているとそもそも利用はできなくなります。
司法書士・行政書士 山口広樹(やまぐちひろき)
・神奈川県司法書士会2376号
・法務大臣認定番号801245号
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