任意整理できるものQ&A

ただし、以下のような場合は、任意整理しないほうがいいケースもあります。

・カードの利用年数が1年前後と短い場合
・大手の消費者金融ではない場合

こうしたケースでは任意整理の条件がよくないため、お勧めしていません。

クレジットカードでは、基本的に5年（60回）の分割払いが可能です。

中には、80回払いや90回払いなどの長期分割が可能な場合もあります。

銀行カードローンでは、銀行の保証会社と任意整理を行います。

そのため、その保証会社によって、任意整理の条件が異なります。

例えば、三菱UFJ銀行では、アコムかニコスが保証会社です。保証会社がアコムならアコムの和解条件に従い、ニコスが保証会社ならニコスの和解条件に従います。

お金を借りた（キャッシング・カードローン）の他に、ショッピング（買物）も任意整理の対象です。

そして、リボ払いも1回払いも、すべて任意整理の対象となります。

ただし、奨学金を任意整理するケースは少ないと言えます。

人的保証（保証人あり）の場合、あなたが任意整理を行うと保証人に請求がされるため、お勧めしていません。

機関保証（保証会社）の場合には、任意整理で80回や100回払いに変えられます。保証人の問題もないため、任意整理することはあります。

借金を１つにまとめたおまとめローンも任意整理の対象になります。

滞納しているケース、それが数年に及ぶ場合でも任意整理の対象です。

滞納すると遅延損害金が発生しますが、これをどのくらいカットできるかは状況によります。

なお、以下の条件を満たす場合には時効が成立し、支払義務がなくなる場合もあります。

・5年以上滞納している
・その間1円も支払っていない
・裁判所の法的手続きを取られていない

国が支払い先である税金・国民保険料・年金は、任意整理の対象外です。

ご自身で、役所と調整が必要です。

携帯電話の通話・パケット料金の他、本体（端末）の未払い代金やキャリア決済の利用分も任意整理の対象になります。

ただし、任意整理をした携帯電話番号は利用できなくなります。

近年の美容ブームもあり、整形・歯科矯正・エステなどのローンを組んでいる方も多いです。

全てではないですが、こうしたローンも、ほとんどは任意整理できています。

後払い決済「〇〇ペイ」も任意整理の対象になります。

PayPay・ペイディ・メルペイ・auペイ・d払い・Lineペイ・NP後払いなどは、よく任意整理を行っています。

インターネットのプロバイダ料金の未払いも、任意整理できます。

NHK料金も任意整理を行ったことがあります。

例えば、未払いが10年などに及ぶ場合でも、過去5年分の支払いでまとまります。

裁判所に訴えられたり支払督促が発布されると、状況が変わることもあります。

車のローンに任意整理をすると、車が引き上げされます。そのため「車を残す」場合には、任意整理は行いません。

一方で「車のローンが負担。その維持費も負担」こうしたケースでは、車を処分しなければ生活の改善が図れません。

こうした「車が不要となる」ケースでは、車のローンに任意整理を行い、少しでも出費を減らしていきます。

お金を借りて、1度も返済していない状態ではいわゆる「借りパク」状態になります。

「返済する」という前提でお金を借りる契約がなされているため、1度も返済をしない行為は詐欺に当たる可能性もあります。

任意整理では借金の原因は問われないため、問題ありません。

ただし、消費者金融では「カードの利用年数」を重視されるケースが多いです。

例えば、ギャンブルで半年で大きな借金を抱えていると、任意整理しづらくなります。
（任意整理はできますが、良い内容で和解ができません）