任意整理で銀行口座凍結が起きるケースは？

銀行口座が凍結すると、出金はできなくなりますが、入金だけはされます。

そのため、凍結口座に給与の入金設定がされていると、「給与が入金されたものの引き出せない」という状態になってしまいます。

また、任意整理を行って銀行口座が凍結すると、その時点で口座内に残ったお金は引き出せなくなります。

任意整理前に銀行口座の預金は、全て引き出しておきましょう。

任意整理を行っても、必ず銀行口座が凍結されるわけではありません。

「口座がある銀行のカードローンを任意整理した場合」に凍結が起こります。

例えば、みずほ銀行のカードローンに任意整理を行うとみずほ銀行の口座が凍結。
三菱ＵＦＪ銀行のカードローンに任意整理をすると、三菱ＵＦＪ銀行の口座が凍結します。

みずほ銀行のカードローンに任意整理を行っても、三菱UFJ銀行の口座に影響は出ません。

あくまで、任意整理の対象にした銀行の口座だけが凍結するというわけです。

任意整理の対象とする銀行が給与振込口座の場合には、他行へ口座変更を行いましょう。

もし、凍結中の口座に給与が振り込まると、すぐに引出すことができなくなります。

なお、もしこの対応を行わなかった場合でも、銀行の窓口にいけばおろすことはできます。

しかし、任意整理手続き中であるため、代理人の許可や銀行内での調整が必要です。

そのため、通常よりも大幅な手間と、時間がかかっているのが現状です。

任意整理の対象銀行で、水道光熱費や携帯電話料金の引落としを設定されている場合。

引落し先を変更するか、現金払いできるように変更しておきましょう。

手続きを行わずに口座凍結されてしまうと、滞納扱いになり、延滞金が発生します。

国から入金される子供手当や年金、各種助成金や補助金。

こうした入金先も、任意整理をする銀行以外に設定しましょう。

入金されても、すぐに引き出しができないという事態が想定されるためです。