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クレカ類やカードローンの返済に加え、ペットローンの返済がある人もいるでしょう。
ペットの飼育にはお金がかかり、しかも、病気になった場合の医療費などは高額です。
初めて犬・ネコなどのペットを飼うと、「予想以上の出費だ」と思うケースもあるでしょう。
ペットローンがある方が任意整理を行う場合、以下の2つの方法があります。
・クレカ類を整理して、ペットローンは自分で支払う。
・ペットローンもクレカも一緒に整理する。
カード関係の返済が多くなると、本人の生活費が足りなくなり、それに伴ってペットの飼育も難しくなります。
生活を圧迫するクレカ・ローン類返済は、早めに見直すことが必要なわけです。
なお、ペットローンに任意整理を行った場合でも、ペットの回収はありません。この点についても詳しく解説していきます。
ペットローンには、大きく分けて以下の2つがあります。
・ペット購入資金として組むローン
・飼育費用や医療費の支払いのために組むローン
ペットの購入代金や動物病院での治療費・手術費は高額になることもあり、そこで登場したのがペットローンです。
ペットローンの仕組みは、以下のような形態になっています。
・信販会社やカード会社がいったんペット費用全額を立て替える。
・利用者は立て替えてもらったペット費用を毎月分割で返済する。
ペットローンの金利(実質年率)は 5〜18%前後が相場、中にはリボ払い並みの負担がかかるケースもあります。
ペットショップでは、ペットローンを提供する信販会社とタッグを組み、ペット販売の促進を行っています。
このペットローンの提供先は、信販会社ならアプラス・オリコ・イオンなどがあります。
ペットショップ自社で、自社ローンを設定しているところも一部あります。
主要なフランチャイズ系ペットショップと、ペットローンの提携先は以下のとおりです。
・COO&RIKU(アプラス)
・ペテモ(イオン)
・ワンラブ(アプラス)
・Pet Plus(オリコ)
・ペットの専門店コジマ(オリコ)
ペットローンがある場合、任意整理の選択肢は以下の2つです。
・クレジットカードやカードローンだけ任意整理(ペットローン除外)
・ペットローンも任意整理に含めて、なるべく1か月の返済額を下げる
まず、一般的な犬・ネコなどのペットローンに任意整理を行っても、ペットの回収は行われません(詳しくは後述します)。
しかし、「万が一の回収」に備えて、また「ペットショップと交流がある」「ペット保険や付帯サービスの適用が心配」というケースもあり、ペットローンを任意整理から除外したいという希望もあります。
ペットローンを任意整理に含むか・除外すべきかは、どのように判断したらよいのか?
事例(Wさんの場合)で確認してみましょう。
①楽天カード(リボ払い120万円)
②PayPayカード(リボ払い60万円)
③三井住友カード(リボ払い50万円)
④三井住友銀行(カードローン50万円)
⑤アプラス(リボ払い60万円・ペットローン30万円)
この場合、Wさんは①~⑤まで全ての整理を行う(ペットローン含む)こともできます。また、ペットローンのある⑤アプラスを除外することもできます。
①~⑤全ての任意整理を行う
→1か月の返済は6万円にできる
①~④の任意整理を行う(⑤ペットローン任意整理から除外)
→①~④で任意整理で5万円の返済、⑤リボ払い2万円+ペットローン1万円は自分で支払う。合計8万円の返済となる。
ペットローンを含んで任意整理をしたほうが1か月の出費は抑えられ(6万円)、ペットローンを除外すると1か月の出費はそれより多く(8万円)なります。
「任意整理をしても(自分で返済するのと)あまり返済額は変わらない」なら、ペットローンは除外しても良いでしょう。
また、購入したペットショップとのつながりを保つなら、カード類だけの整理を行う(ペットローンは除外)ことも選択肢ですが、返済資金に余裕があることが条件です。
生活費や返済資金に余裕がなければ、ペットローンも含めて任意整理を行い、なるべく1か月の出費を下げなければいけません。
ペットがいるということは、本人(及びその家族)の生活費に加え、ペットの飼育費(病気による予定外の出費もあるかもしれない)もかかるため、なるべく1か月の負担を下げたほうがリスク回避になるという考えです。
個々の借金の状況、収入・生活費の支出、ペットの飼育状態(1か月の支出、年齢や病弱であるかなど)によって、選択肢は変わっていきます。
ペットローンに任意整理を行う場合、「ペットの回収がないか?」心配の方もいると思います。
法律上ペットは「物」として扱われ、ペットローンの契約内容によっては「所有権留保」という制限が課せられています。
所有権留保とは、「代金を完済するまで利用者に所有権はない(ローン会社に所有権あり)」という状態を指します。
一般的に、車ローンで所有権留保は多いですが、所有権留保付きの車ローンに任意整理を行うと、車の回収が行われます(車を現金化して残債務に充当する)。
これが「所有権留保付きのペットローンも同様か?」と言われると、状況は異なります。
当事務所で、今までにペットローンの任意整理は20数回行っていますが、1度もペット(犬・ネコ)の引き上げはありませんでした。
犬・ネコなどのペット回収がない理由としては、
・売却するまでの期間、飼育が大変であること
・売却までにコストがかかる(飼育代・エサ代・場合によっては病院代・トリミング代など)
・1年以上飼育した犬・ネコでは、ほぼ価格がつかない。
(むしろ、無料で引き取り手を探す状態になる)
があげられます。
しかし、所有権留保がある以上、ペットの回収ができないわけではありません。
信販会社がペットを回収できる権利は持っているが「あえてしない」という状態であり、すぐに買い手がみつかる場合には、回収が行われるケースもあるでしょう。
一般的な価格の犬・ネコなどは可能性が低いですが、例えば、飼育にあまり手間がかからない爬虫類系、そして高額な値段が付く場合には、回収の可能性も否定できません。
ペットの回収の有無は、ペットの種類・年齢、希少性や価格に左右されるでしょう。
山口広樹(やまぐちひろき)
・神奈川県司法書士会2376号
・法務大臣認定番号801245号
・神奈川県行政書士会4407号
司法書士歴18年・行政書士歴15年。
かながわ総合法務事務所の司法書士・行政書士。
任意整理で2万件以上の解決(和解)を行った実績あり。
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