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2026/09/01更新

ペットローンがある場合の任意整理

クレカ類やカードローンに加えて、ペットローンの返済がある方もいます。

そもそもペットの飼育にはお金がかかりますが、「突発的に発生した高額な医療費」がきっかけで、様々な支払いが難しくなってしまうケースも見受けられます。

こうした状態を立て直す場合に、任意整理を活用することもあるわけです。

「ペットローンに任意整理するとペットは没収されないか?」こんな不安もあると思いますが、基本的にペットの回収はありません。

ただし、購入したペットショップとのつながり(保険やエサの購入でつながっている)を考慮して、ペットローンへの任意整理は希望されないケースが多いと言えます。

ペットローンがあって任意整理を行う場合、以下の2つの方法があります。

・クレカ・ローン関係のみを任意整理して、ペットローンは今まで通り自分で支払う。

・ペットローンもクレカも一緒に任意整理する(最大限、返済を下げるため)。

以下、ペットローンがある場合の任意整理について解説していきます。

任意整理してもペットは回収されないか?

ペットの回収は基本的になし

ペットローンに任意整理を行う場合、「ペットの回収がないか?」これが1番心配なことだと思います。

結論として、現実的にペットの回収は行われません。

当事務所で、ペットローンへの任意整理は今までに20数回行っていますが、1度もペット(犬・ネコ)回収はありませんでした。

犬・ネコなどのペット回収がない理由としては、

・売却するまでの期間、飼育が大変であること

・売却までにコストがかかる(飼育代・エサ代・場合によっては病院代・トリミング代など)

・1年以上飼育した犬・ネコでは、ほぼ価格がつかない。
(むしろ、無料で引き取り手を探す状態になる)

ことなどが理由としてあげられます。

回収できないわけではない

ただ、回収ができないわけではないので、「100%回収されない」という保証はありません。

ペットをローン購入した場合、契約内容によっては「所有権留保」が課せられます。

これは「代金完済までローン返済者にペットの所有権はない(ローン会社に所有権あり)」という状態を指します。

こうした所有権留保特約があると、権利上ペットの回収は可能というわけです。

一般的に、車ローンで所有権留保は多く、こうした車ローンに任意整理を行うと、車の回収が行われます(車を現金化して残債務に充当する)。

結論として、信販会社がペットを回収できる権利は持っているが「あえてしない」という状態であり、回収が行われるケースもあるかもしれません。

一般的な価格の犬・ネコでは可能性が低い話ですが、例えば、飼育にあまり手間がかからない爬虫類系、そして高額な値段が付く場合には、回収の可能性も否定できません。

ペットの回収の有無は、ペットの種類・年齢、希少性や価格によっても、左右される可能性があるということです。

ペットローンがある場合の任意整理

任意整理の選択肢は2つ

ペットローンがある場合、任意整理の選択肢は以下の2つです。

・クレジットカードやカードローンだけ任意整理(ペットローン除外)

・ペットローンも任意整理に含めて、なるべく1か月の返済額を下げる

前述のとおり、一般的な犬・ネコを購入したペットローンに任意整理を行っても、ペットの回収は行われません。

しかし、「万が一の回収」に備えたり、また「ペットショップと交流がある」「ペット保険や付帯サービスの適用が心配」というケースもあり、ペットローンを任意整理から除外したいという希望も多いです。

ペットローンも任意整理するか?の考え方

ペットローンを任意整理に含むか・除外すべきかは、どのように判断したらよいのか?

「任意整理をしても(自分で返済するのと)返済額はさほど変わらない」
この状態なら、ペットローンは任意整理から除外すべきです。

一方で、
・生活や返済資金に余裕がない
・ペットローンに任意整理をすると、1か月の返済額を下げられる
この状態なら、任意整理を検討してみましょう。

生活費や返済資金に余裕がないなら、ペットローンも含めた任意整理を行い、なるべく1か月の出費を下げる必要があるからです。

ペットがいるということは、本人(及びその家族)の生活に加え、ペットの飼育費(病気による予定外の出費もあるかもしれない)もかかるため、なるべく1か月の出費を下げたほうが、今後の生活のリスク回避になります。

ペットローンを任意整理すべきか?は、
・個々の借金の状況
・収入・生活費の支出がどのくらいか?
・ペットの飼育状態(1か月の支出、年齢や病弱であるかなど)
によっても、選択肢は変わってくるというわけです。

ペットローンがある場合の任意整理事例

Kさんの任意整理事例

①PayPayカード(100万円)
②ポケットカード(75万円)
③メルペイ(50万円)
④レイク(35万円)
⑤オリコ(リボ払い80万円・ペットローン30万円)

オリコでペットローンがあり、これを除外して任意整理を行うか?というのがポイントでした。

・ペットローンを除外した任意整理
・ペットローンを含む全ての借入れに任意整理
2つのシミュレーションを見てみましょう。

ペットローンを除外して任意整理

①~④の任意整理を行い、⑤オリコを任意整理から除外するケースです。

この場合、①~④を任意整理して月5万円の返済、⑤リボ払い2万円+ペットローン1万円は自分で支払うことになります。

合計で①~⑤までで8万円の返済となります。

全てに任意整理した場合

①~⑤全ての任意整理を行うと、1か月の返済は6万円にできます。

ペットローンを含んで任意整理をしたほうが1か月の出費は抑えられ(6万円)、前述のとおり、ペットローンを除外すると1か月の出費はそれより多く(8万円)なります。

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このホームページは、今までの任意整理の経験・実績を元に執筆しています。

執筆する司法書士は任意整理歴16年。

2026年現在で2万件以上の和解を行ってきました。

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本HPの記事の監修者

司法書士・行政書士 山口広樹

山口広樹(やまぐちひろき)

・神奈川県司法書士会2376号
・法務大臣認定番号801245号
・神奈川県行政書士会4407号

司法書士歴17年・行政書士歴15年。
かながわ総合法務事務所の司法書士・行政書士。

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